2006/10/15

ポセイドン@日曜洋画劇場

豪華客船転覆の話。

そりゃまぁ大惨事さ。ひどい話だよね。2000 人乗ってたのに、最終的に助かるのは 9 人。つまり 1991 人が死んでる。でも、エンディングで MI6 のおばちゃんが「何千人も死んだ」って断言してる。MI6 なのに、引き算もできないとは!なんて恐ろしい話なんだ。他にもいろいろ恐ろしい思いをしたので、紹介しよう。

めらめら燃え上がる通路を目の前にしたギャルが何を思ったか着ているドレスを脱いで引き裂き、「これでみんなのぶんのマスクがわりになるでしょ」とのたまう。あのぅ、そのへんにもっといろいろ落ちてると思いますが?その手に持ってる懐中電灯はどこから調達したんですか?

逃げてる途中でお約束のチーム分割。メインの連中は水没した通路を決死の潜水でくぐり抜けて別の出口へ。ビデオ撮影大好き坊やはカメラを一生懸命ビニール袋にしまっているようだが、その袋は一体どこから持ってきた?便利な船だなぁ。そんなことをしている間に、無理をした老婦人が一名、命を落しているんですが…、そこからほんのちょっと進んだところでさっき別れたはずの別のチームが何事もなかったように合流する。ってことは別チームの順路のほうがどう考えても安全確実だったわけじゃん。そっち行っとけよ。

最後には吊り橋効果でも狙ったのか、遠火でじわじわ炙られているキャットウォークを順番にだらだら渡る。距離にして、そうね、目測で 10m 足らず。足場となるキャットウォークの幅は 70〜80cm はありそう。素材は頑丈な金属製。恐さがぜんぜん伝わって来ないんだが…、それっぽっちを渡るのがそんなに恐いか。一分一秒を争うという時に人生の懺悔とかとってつけた家族愛とか、そういうのは後回しにしようね、おじちゃん。

まぁそういう角度で鑑賞すると他にも全編突っ込み処満載の、いろいろ美味しい話なんだが、我輩が最も気になった点は…、『衛星通信はもちろん GPS でも発見できないような完璧なひっくりかえり方をしている船内から、ただのブティック経営のおばちゃんが、なぜか軍に SOS のメイルを打てている』こと。おばちゃん、たぶんあんたがテロリストの黒幕だろ?

評価:奇天烈

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