2006/12/31

アサシン@WOWOW

ずいぶん暗いアクション?映画。

主人公はもうとにかく悲惨。いきなり死刑だし。途中で彼氏ができる以外に全くいいことなし。エンディングも暗い。これからの希望とか展望とか、まるでなし。びっくりするほど可愛いわけでもなく、任務を無感情に処理することもできず、かと言って反抗するでもなく、逃げ出すわけでもない。暗すぎる。

彼氏は途中で殺されるだろう、と思ったが生き残ったな。意外。でもさ、この彼氏との出会いも納得いかないわけよ。スーパーでピントの狂った買物してる女と、彼女の落した缶詰を拾った男が急に仲良くなって同棲とかしちゃうのよ?何ソレ?世の中の独身男性をナメてるでしょ。

最終試験とやらも、意味不明。これから部下にしようってのに、裏切っちゃだめっしょ。あと、女の子の気持ちを利用しておいて、それをわざわざ踏みにじるようなやり方も、見てて不愉快。特定の楽曲を用いた伏線も効果を発揮できていないし、主人公のパンツ姿が無駄に多すぎるのも良くない。特にそういうところはちゃんとしてほしい。

暗殺者としての役割もうまく機能していなかった。愛人に化ける作戦も、お茶を飲ませるのに失敗しただけで終わっちゃうような浅い作戦しか立てられない本部のせいで失敗するわけで、狙撃作戦だって御粗末なもので、何もそこに武器を隠す必要もないし、何もそこから狙撃する必要もないし、そもそもターゲットをちゃんと伝えないなんて、作戦としてあり得ない。工作員の質よりも組織の質を向上しないとダメなんだろうな、と思ったさ。

評価:タイトルに偽りあり。

2006/12/23

チャーリーとチョコレート工場@WOWOW

甘すぎるのはどうも。

みんな面白い面白いって言うし、デップなので期待したんだが、残念でした。小さな人たちが歌って踊ってるシーンは思わず早送りしたくなる。ガキどもはみんな「可愛くない」を通り越して「恐い」し、沢山登場するお菓子も、残念なことにあまり美味しそうではないし、だいたい、デップの魔人っぷりがぜんぜん発揮されていない。

溶けたチョコレートに空気を混ぜるだのなんだの言う説明も、到底同意できない。あのラインでできるチョコレート原料は組成や甘みなどの成分がどの商品も皆同じになってしまってバラエティが出せないし、その混ぜ方じゃぁ成分が分離しちゃうだろうし、温度も一定にならないだろうし、そもそも溶けた状態のまま全く固まらないほどに粘度が低かった原料が売ってた板チョコ製品になるとどう見てもホイップでエアーな食感からはほど遠い、ハードでややビターなようにしか見えなかったから始末におえない。

人間の部分が面白くなかったのに比べると、リス軍団は面白かったかな。そうそう、唯一、あの便利そうなエレベータだけは欲しくなった。あの透明度、強度、機動性、燃費、どれを取っても優れモノだ。お菓子の工場なのになぜあんなものが必要なのか、という疑問は残るし、燃料はどこに積んでるんだよ、っていう気もするんだが。

評価:当面、チョコは見たくもない。

2006/12/20

TAXY NY@WOWOW

道交法って何だっけ。

書くこと無い。困った。せっかく改造した車の本領がぜんぜん発揮されないのと、主人公らしきガハハな姉ちゃんのインパクトの無さ、強盗団の美女たちが頭悪そうなところ、っていうか全員頭悪そうな感じがして、どうにもノリ切れなかった。こんなノリだけの映画でノレなかったら、もう立つ瀬も浮かぶ瀬もありゃしない。

何が足りなかったんだろう。疾走感か。カタルシスか。それとも自分があまり運転をしないから共感できなかったのか。そういえばチャリンコで疾走する場面に関しては共感したな。あれだけ絶妙なタイミングでスリ抜けていくのは、まるで Mr ドリラーを横にしたようでもあった。スタントの人も撮影する側も大変だったに違いない。

評価:ロケットで突き抜けろ。

2006/12/11

アナコンダ2@WOWOW

蛇大杉。

WOWOW ではけっこうヘビ映画をやってるなぁ。なんでだろう。見る側の期待としては B of B、king of 下らない映画、を期待していたのが、最近の CG とか合成とかってすごいのな。最後まで笑わずに見てしまった。

パーティーには、一人だけやけにベラベラベラベラ喋りまくってる五月蝿い野郎が居てうんざりした。こういう雰囲気盛り上げ系のキャラは、この手の映画では最初にバクっと喰われるか、盛り上げるために最後まで生かされてるか…どっちかだろうと思ったんだけど、まさか後者とは。

医者もムカつくプレイボーイだったが、こちらはサクっと喰われてくれた。無口で実力のある船員氏も残念だった。彼はけっこういい奴だったのに。こういう奴と一緒に仕事したら楽しいだろうなぁ。金の亡者役の事業家は最後まで死なない=つまり最後に死ぬものだろうと予測した通り、最後の最後で天罰大ヒット君だった。その彼をも助けようとした鰐殺しの船長、あんたは偉いぜ。

姉ちゃんが二人出てきたので、どっちかは喰われるだろうと踏んだが、この予想は外れ。両方なんとか生き残ったようだ。猿もせっかく生き残ったんだから、もっとちゃんとレーダー役を果たしてほしかった。

評価:蛇蛇蛇蛇蛇。

2006/12/07

エレクトラ@WOWOW

バックグラウンド不明。

原作も読んでないし、誰がどう重要なのかもわからない状態で見始めたが、主役のお姉ちゃんが強いのでウキウキした。おそらくこの映画がアイキャッチにしているだろうボンデージ姿は比較的どうでもよかったんだけど、真紅のいでたちは確かに格好イイぜ。

しかもこの主演の姉ちゃん、キリっとした顔でシュバっと切れのある動きをいたるところで見せてくれる。この年代の姉ちゃんでここまで動けるのって、カメラさんとか編集さんも頑張ったんだろうけど、本人の努力なしにはあり得ないわけで。偉いぞ、主演女優。

この姉ちゃんの髪がこれまた綺麗なんだな。もう、シャンプーのCMなんじゃないかと思うくらいの靡かせっぷり。「宝」の娘っこの髪も意外と綺麗だったけど、主人公にはかなわなかったようだな。しかし、殺し屋的にその髪型はどうよ、という意見もあるかもしれない。まぁ、とにかく綺麗だから許す。

元が漫画みたいなので真面目に突っ込むところもあまり無いのだが、あえて言えば正義の集団が身体能力を極めた境地で得られる能力が「キマグレ」って何よ。その語感センスはいただけないよ。せめて「ヒラメキ」くらいにしておいてほしかった。あと、途中でエージェントの兄ちゃんがサクっとアレなのも、何とはなしにあはれ。

評価:ツヨきれい(はぁと)