2006/11/28

Mr.インクレディブル@WOWOW

ええ話やないか。

スーパーヒーローには誰もが憧れるだろう。透視ができたり空を飛べたり、いろんな特殊能力を兼ね備えたスーパーマンは強すぎて困ってしまうけれど、この映画の場合は単に力が強いとか、単に足が速いとか、実にわかりやすい。各々の能力を組み合わせて活躍する話の流れを見ていると、やはりキッチンシンクよりもツールキットアプローチのほうが正しいのであるなぁと思う。…それは単なる職業病か。

いろんな能力のスーパーヒーローが出てくるけど、感動したのは単に走り回る能力。もう走る走る。ひたすら走る。あんまり走るのが速いので、水の上でも走っちゃう。彼がとにかく必死にひた走るシーンでは、感動のあまり思わず涙がこみ上げたものだ。

番組表を良く見ていなかったので珍しく吹替えで観てしまったが、またこの吹替えが実に雰囲気出ていていい感じ。特にバリヤー姉ちゃんの声はすばらしくはまっていた。

評価:アメコミ

2006/11/26

オーメン@WOWOW

古くて恐い。

基本的には「雰囲気」と「不自然な死に方」で恐くなるのだと思うが、動物を使っているシーンで唸ることが多かった。例えばキリンを逃すのは簡単だろうけど、ヒヒを寄せるのは大変だったんじゃないか?野犬がわさわさ襲って来るところも見ごたえあり。本当に興奮した野犬だったらカメラさんとか音声さんとかも襲われまくりなんだろうな。

それにしてもお父さん、ちょっと老けすぎじゃありませんか。そのお年の割に奥さんはなかなかの美人さんじゃありませんか。で、なんですと、頑張っちゃいましたと。ちょっと待ってくださいよ。ソレが無理だと思いますが。わけのわからない空気に支配されている変なところで、よくそういうコトに至りましたねぇ。そのガッツにびっくりですよ。

で、「イスラエル」を「ジェズリオゥ」って感じで発音する謎の神父その2がことあるごとに来て妙な警告をしてくれるのはいいんだけど、立ち会ったですって?それも変な話だ。犬でしょ?なんで立ち会うのさ。そもそも犬は産科に来ないでしょ。つまるところあなたが悪いんとちゃうやろか?どこそこに行って誰の話を聞け…とか言っている間に、その人を連れて来てくれれば災難は防げたんじゃないのかなぁ。

写真ネタはボヤっとしててよくわからん…と思ったらサクっと来たか。あらら。

評価:温故知新

2006/11/07

ワイルド・タウン@WOWOW

映研っぽい。

何はともあれロック様のご活躍なさっているお映画でございますな。サブタイトルが「英雄伝説」っていうセンスもすごい。それを体現しているのが、拳銃・散弾銃よりも角材・棍棒・丸太というチョイス。イカすぜ!下らない弁護士は Fire!下らない部下達も Fire!ロック様の言うことを聞けぇ!いやぁ、「正義」を「暴力」で表現するとこうなるのね、っていうステキな保安官。

もちろんサービスシーンもてんこもりだろう…と思ったら、元カノしか出てこない。んでもってポールダンサーさんと署でそういうコトしちゃいかんよ。このペアがヒーロー・ヒロインになるのか…と思いきや、やっぱりロック様しか活躍できないようになってるのね。

もちろん伏線は適度に無視される。左膝の話はどこかへ消えてしまうし、アメフトの話は懐古材料にしかなっていない。もっと繋げて広げればいいのに。1 on 1 でなければやられちゃう♪っていう当り前な既成事実も同情目当てのアピール材料にしちゃうし。それはおまえが暴れた(そして逃げそこねた)のがダサいんじゃん。しかも 1 on 1 でも武器(棍棒)かもしくは権力を使うので、あまり正正堂堂キャラとは言えない。別件デッチ上げ逮捕の彼をはじめ、生きていてもらっては都合の悪い人物は、話の流れ的に実に自然にお亡くなりになる。そういう視点で観ると、なんだかヒドい奴だなぁ。

悪役も田舎くさくてしょっぱかった。ん、待てよ。田舎町の話だから、そういう役づくりでいいのかも知れない。あの薄っぺらさの奥にそんな洞察があったとしたら、底が知れないぜ。あと、せっかく出てきた救急隊員のお姉ちゃんがまったく全然いいトコなかったのが残念だったかな。

最初から最後までとにかく暴れまくって撃ちまくってたなぁ。あれでもしスタント無しだとしたら、たいしたモンだ。

評価:ロック

ボアvsパイソン@WOWOW

巨大蛇対決。

蛇ねぇ。昆虫よりはマシだけど、別に好きじゃないなぁ。どうせBオブB的なイケてない映画なんだろう…とみくびっていたが、なかなかどうして蛇ちゃんたちの迫力は立派なものだった。合成っぽさは見事に消されていたので、編集の皆さんに拍手。いい意味で期待を裏切ってくれた。

ハントチームの末路はなんとなく想像どおりだったんだけど、捜査官が撃たれる展開は予想していなかった。あらまぁ。泣きはしなかったけど、これは同情するわ。この活躍に対して、素潜り姉ちゃんと博士のコンビは…、さほど活躍とは言えねぇんじゃないか。もうちょっと活躍させてあげてもよかろうに。ボアちゃんの手術の件も、術後の状態をもうちょっと良く見せてくれてもいいじゃん。

卵の件も、もうちょっとちゃんと理由付けを説明してほしかった。あれじゃあ納得できないよ。まさか、二作目を作るための伏線なんじゃないだろうな。そういえば終わり方も何か怪しかったなぁ。役人系が不在の民間人の活動になっちゃってたのはおかしいじゃんか。脅威は脅威なんだから、役人はちゃんとフォロウするべきだろうに。

いや、それを言ったら最初の作戦もあまりにも支援が薄いな。モニタリングくらいは現地モニタに頼るのではなくてベースキャンプからバックアップしてあげるべきだろ。水にもぐってやりすごす場面も、お話としては面白いけど行動としては不自然すぎる。だいたい搬送のやりかたがおかしいだろ。いきなり中身、っていうんじゃなくって、もう一枚網か格子か使って檻にするだろう、普通。運ぶモノに対しての配慮がなさすぎる。

やっぱりいろいろ突っ込みたくなっちゃうが、素潜り姉ちゃんが可愛かったから許す。

評価:未完?

2006/11/05

ホステージ@WOWOW

クレジット長ぇな…

例によってこのおっさんはくたびれた刑事で、ルール無視で、ちょっと僻んでる。軽々しく人が死にすぎるのと、悪の組織が頭悪すぎるのと、おっさんがだらだらと悩んでる時間が長すぎるのが気になった。このおっさんはキレて破天荒なことをしでかすのが面白いんだから、とっとと突入して盛り上げてくれないと退屈だろ。

そもそもこの家、おかしいよな。作りが。子供のひみつ基地みたいな空間がなんでこんなにたくさんあるんだよ。設計者の意図が知りたいぜ。ダクトの広さもおかしいけど、ぜんぜん汚れてないことの方に激しく違和感。そんなところを通ったらもっと激しく汚れるはずじゃん。

立てこもり犯のへたれっぷりや壊れっぷりも中途半端だったな…‥・。子役はもっとダメかと思ったけど、滑舌よかったな、この子は。恐怖におびえてガクブルなはずなのに、そこそこ聞き取れた。彼が手に入れたせっかくのアイテムが結局のところ役に立たないのは、お話としてどうかと思うよ。

それでも姉ちゃん役が可愛かったから許す。

評価:暴れ足りん

2006/11/02

身代金@月曜ゴールデン秋の映画スペシャル

デカvsデカ

メル・ギブソンって、どこからどうみてもデカなんだよね。最近は妙なパパ役を定着させようとしてるのかもしれないけど、中身はやっぱり、デカ。んでもって CSI NY のテイラー捜査官も、デカ。奥さん役も婦人警官っぽいし、FBI 役で出てた人もばりばりのデカだし、もうそこらじゅうデカだらけ。

お話としては逆切れパピーも大事だけど、テイラー捜査官の活躍なくしてはこの作品は成り立たなかったことでしょう。存在感がすばらしい。

ところで実際のところ、身代金目当ての誘拐ってどうなんだろう。う〜ん。加害者の立場にも被害者の立場にも同調しにくいな。 自分自身が誘拐されたらどうだろう?う〜ん、それも想像できないや。それだけ現実感のない話だから楽しめたのかもしれない。

評価:金額が想像できない orz

2006/11/01

亡国のイージス@日曜洋画劇場

和製ザ・ロック。

時代劇っぽい負傷アクションも散見されたが、全般的にはまともなんじゃないか。邦画=ダメ、という固定観念があったが、その上で最後まで「ケッ」と諦めることなく見ることができた。あちこちにご都合な部分もあったのだが、それを見させてしまう勢いもあったから良しとしよう。最後の最後でそのズーム倍率&リアルタイム動画っていうのは無ぇんじゃねぇか、と突っ込みたくなったが、通信方法が懐かしかったので許す。

一人だけ、なんだかまじめな顔をしたお姉ちゃんが混入していたみたいだが、何だったんだろう。

評価:許可