2006/11/07

ワイルド・タウン@WOWOW

映研っぽい。

何はともあれロック様のご活躍なさっているお映画でございますな。サブタイトルが「英雄伝説」っていうセンスもすごい。それを体現しているのが、拳銃・散弾銃よりも角材・棍棒・丸太というチョイス。イカすぜ!下らない弁護士は Fire!下らない部下達も Fire!ロック様の言うことを聞けぇ!いやぁ、「正義」を「暴力」で表現するとこうなるのね、っていうステキな保安官。

もちろんサービスシーンもてんこもりだろう…と思ったら、元カノしか出てこない。んでもってポールダンサーさんと署でそういうコトしちゃいかんよ。このペアがヒーロー・ヒロインになるのか…と思いきや、やっぱりロック様しか活躍できないようになってるのね。

もちろん伏線は適度に無視される。左膝の話はどこかへ消えてしまうし、アメフトの話は懐古材料にしかなっていない。もっと繋げて広げればいいのに。1 on 1 でなければやられちゃう♪っていう当り前な既成事実も同情目当てのアピール材料にしちゃうし。それはおまえが暴れた(そして逃げそこねた)のがダサいんじゃん。しかも 1 on 1 でも武器(棍棒)かもしくは権力を使うので、あまり正正堂堂キャラとは言えない。別件デッチ上げ逮捕の彼をはじめ、生きていてもらっては都合の悪い人物は、話の流れ的に実に自然にお亡くなりになる。そういう視点で観ると、なんだかヒドい奴だなぁ。

悪役も田舎くさくてしょっぱかった。ん、待てよ。田舎町の話だから、そういう役づくりでいいのかも知れない。あの薄っぺらさの奥にそんな洞察があったとしたら、底が知れないぜ。あと、せっかく出てきた救急隊員のお姉ちゃんがまったく全然いいトコなかったのが残念だったかな。

最初から最後までとにかく暴れまくって撃ちまくってたなぁ。あれでもしスタント無しだとしたら、たいしたモンだ。

評価:ロック

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